ロイ・ヘインズ

Roy Haynes

大事なのはFeelingだよ・・(本人談)


この人は凄い。ジャズ界の生き字引だ。

モダン・ジャズの歴史に名を残す巨匠たちの

ほとんどの人と共演をしている。

セロニアス・モンク、チャーリー・パーカー、

ジョン・コルトレーンから、

チック・コリア、パット・メセニーまで、

その名前を挙げれば枚挙にいとまがない。

よく「好きなドラマーは誰?」と聞かれるが、

その時僕はこの人の名前を言う事にしている。

言うまでもなく、歴史に名を残すドラマー、

全ての人が好きだが、僕の中でこの人だけは別格だ。

初めてこの人の演奏に接した時からその

フィーリングの虜になった。

独特のフェザータッチ、それなのに限り無く

パワフルだ。共演者は創造性を否応無しに

引きずり出される事だろう。

たとえばフレーズだけをひとつ取り出してみると、

それはオーソドックスなバップドラミングの

フレーズだったりするが、この人の手に掛かると

それはもう、ロイ・ヘインズの歌になってしまう。スタイル的に言えば

オーソドックスなのかもしれないが、チック・コリアやパット・メセニーなどの

新鋭達と演っても古さなど全く感じず、新鮮さで

光り輝いている。モダン・ドラム界ではもう最年長と言っていい年令だが、

そのパワーは衰えるどころか増す一方だ。

本当に元気の良いオッサンだ(笑)

原宿にあったキーストン・コーナーというライヴハウスでは間近に

接する事が出来た。

この人、背が凄く小さくて、それなのにドラムの椅子がとても高い。

演奏している姿は、椅子に座ってもどうかすると足が地面に届いて無い

様な印象を受ける。もちろんそんな事は無いんだが、なんだか足を

ブラブラさせて、必要な時だけペダルに足を乗せてる感じだ。

当時ドラムを叩く姿勢について試行錯誤していた僕は

大変な衝撃を受けたものだ。

その時はピアノのハンク・ジョーンズのトリオだったが、

いや本当に素晴らしい演奏だったなあ・・・

性格もかなり気さくな人の様で、『レジェンド・オブ・ジャズドラミング』

(DCIビデオ)の中でいろいろと喋っているが、面白いのが、

「コルトレーンの所でエルビンの代役を頼まれた時は、

どうしようかと思ったよ」なんて言ってる(笑)

この言葉に謙虚さと無邪気さ、それに余裕と貫禄も感じる。

「大切なのはフィーリングだ。この50年間自分はそれに支えられて来た」

とも言い放ち、自分のプレイや感覚に自信を持っていると共に

テクニックに走りがちな若いドラマーにもやんわりと

一石を投じているあたり、深い思いやりと厳しさも感じ、本当に尊敬してしまう。

そんな常に自由で気さくで元気で素敵なオッサン、

ロイ・ヘインズのお話でした。


レジェンド・オブ・ジャズドラミング

【Part Two 1950-1970】(DCI Video)

***

歴代の名ドラマーの映像がたっぷり見られる。

ソニー・ペインも見る事が出来ます!


TE VOU! 』(DREYFUS 1994年)

ROY HAYNES (Drums)

DONALD HARRISON (A.Sax)

PAT MATHENY (Guitars)

DAVID KIKOSKI (Piano)

CHRISTIAN McBRIDE (Bass)

***

わりと新し目のロイ・ヘインズの

リーダー・アルバム。

若手メンバーを起用した意欲作!

元気なロイが聴けます。


NOW HE SINGS,NOW HE SOBS

(BLUE NOTE 1968年)

CHICK KOREA (Piano)

MIROSLAV VITOUS (Bass)

ROY HAYNES (Drums)

***

これはもう、説明不要。

チックコリアトリオでのロイの快演が

聴けます。驚異的!


ソニー・ペイン|エルビン・ジョーンズ

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