エルビン・ジョーンズ

Elvin Jones

モダン・ドラミングの

改革者


ケニー・クラークがバップ・ドラミングの基礎を作り、マックス・ローチや

フィリージョー・ジョーンズがそのスタイルを押し進め、その流れを作った

と言われるモダン・ドラミングの主流とは明らかに異色で独自の画期的なスタイルを

あみ出したのがこのエルビン・ジョーンズであった。

*

そのスタイルは一聴すると複雑で難解に聞こえるが、実はとても理路整然としている。

基本は無論主流にあるが、そこへ独自の解釈(リズムの再分割など)を加え、

ドラムセットという楽器の表現力の幅を機能的な意味でも大幅に広げた。

ジョン・コルトレーンのグループへの加入によってその才能が開花したと

言われているが、これはつまりそれ以前より持っていた個性的な音楽性、

これがコルトレーンの斬新な音楽性と見事に合致したという事であろう。

*

そしてそのスタイルは、エルビン・ジョーンズ独特の

拍の捕え方、つまり、「うねり」と密接な関係があり、

これが無いとこのスタイルは成り立たないと思われる。

平たく言えば、このスタイルはこの人にしか出来ない、

という事だ。マックス・ローチやフィリージョーの様な

スタイルをベースに展開するドラマーは多いが、

エルビンのスタイルがそれほど普及出来ない理由は

そのあたりにある様だ。このスタイルをうまく消化

すればするほど、結果的にはエルビン・ジョーンズの

「真似」に近付いて行ってしまう。

エルビンのドラミングは、個性が重要なジャズという

音楽において、ひとつの理想形と言えるだろう。

ドラマーとしては真似をしてみる価値は高いが、

真似した物を聴かせる意味はほとんど無い・・という事か。

それほどこの人は、個性的で完成度とクオリティの高い

音楽をつくり出してしまった・・という訳だ。

*

この手の話は誤解を招きやすく、表現などが非常に難しいです。

言葉選びには十分注意を払ったつもりですが、何か問題や間違いなどがあれば

御指摘下さい。私も勉強中の身です。御指導御鞭撻のほどを

宜しくお願いします。


レコードで初めてエルビンの演奏を聴いた時、

「あ、ジャズドラムとは滅茶苦茶に叩けばいいのか」

という風に思った(笑)

以来、滅茶苦茶に叩きっぱなしだ(大笑)

エルビンさんには数回御会いする事が出来ました。

あれは僕が二十歳くらいだったかなあ・・ 博多中洲のクラブへ

出演している時、当時天神にあった『リメンバー』というライブハウスの

マスター、佐藤さんがエルビンをそのクラブへ連れて来てくれました。

いや、ビビったのなんの・・(笑)

しかし、エルビンは気さくに接してくれ、帰り際に挨拶のつもりなのか、

僕を抱え上げました(笑)

エルビン、デカい。手もデカい。握手はとても痛かった・・・

やはり博多の『バックステージ』というライブハウスで演奏中にも

何故か偶然エルビンが登場した事もあったなあ・・

入り口からなにやらデッカくて黒い影が入って来たな、と思ったら

エルビンさん。奥様同伴でやってまいりました。

こりゃ大変だ、ってんで、皆を電話で呼びましたよ(笑)

人が沢山居たら演奏せざるを得ないんじゃないかなあ・・とか思って。

2曲演奏してくれて、まだやりたそうだったけど、マネージャーでもある

奥様が止めさせた様だ。ま、分かります(笑)

いつもそこにある、僕なんかも叩いてたドラムセットなのに、

「レコードと同じ音がする!!」

と、どえらく驚いてしまいました。

エルビンの握手はいつも怪力。痛いんだよな〜(笑)

エルビンさんが長崎に住んで居た事もあり、お店も開いていた。

一度行ってみました。仕事のあと遅めに行ったので、本当は演奏時間は

終わっていたんだけれど、僕ら(4人)が行ったらその日は客が

ほとんど居なかったらしく、特別に演奏してくれる事に!

約20分ほどのエルビンのソロ!!

物凄かった・・・僕は死ぬかと思いました(笑)

まるでオーケストラの演奏の様でした・・・


ソニー・ペインロイ・ヘインズ

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